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日本の特許庁とベトナム社会主義共和国商工省市場管理総局は、知的財産権の保護及び執行における協力に関する覚書(MOC)を締結した。
特許庁の模倣品対策室は、ベトナム市場において、日本企業の模倣品被害が発生しているところ、2012年からベトナムにおける税関等執行機関職員向けの模倣品真贋判定セミナーの開催や、ベトナム市場管理総局と共同で市場関係者向けの反模倣品啓発活動などを行ってきた。このような中、産業・貿易・エネルギーの各分野における幅広い協力事項を閣僚間で協議する「日ベトナム産業・貿易・エネルギー協力委員会」において、両国間の模倣品対策に関する協力についての議論がなされた結果、今後の両国間の模倣品対策に関する協力を一層強化するため、4月1日に知的財産権の保護及び執行における協力に関する覚書『ベトナム社会主義共和国商工省市場管理総局と日本国経済産業省特許庁との間の知的財産権の保護及び執行における協力に関する覚書(MOC)』を締結することになった。
ベトナムとの間で模倣品対策に関する協力覚書を締結することは今回が初となります。これにより、ベトナムでの模倣品取締りの強化が期待される。協力覚書で合意した内容は、『模倣品真贋判定セミナーやトレーニングの共同開催』『ベトナムにおける市場調査や、市場関係者への反模倣品啓発活動などの協力』『両国の知財政策、法律及び規則等の紹介』『知的財産権侵害等の個別案件の調査、知的財産権侵害への対策に関する手続、実務経験等の情報共有』『ベトナム市場管理総局による行政訴訟及び執行活動の実績についての統計等の情報共有』となる。