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タイの農村部においては、経済成長とライフスタイルの欧米化により、ゴミの排出量が大幅に増加しており、このゴミ収集インフラが十分に整備されていないため、ゴミの不法投棄が発生し、衛生状態の悪化が発生している地域が存在していた。そのため日本政府は草の根・人間の安全保障無償資金協力により、タイのチャイナート県サンカブリー郡ティアングテーに、ゴミ収集車を提供したことを発表した。
今回の支援は「チャイナート県サンカブリー郡ティアングテーにおけるゴミ収集車整備計画」として、総額2,010,000バーツの支援を実施したものである。この地域においては、ゴミ問題に対応するため、行政と住民の話合いを重ねた結果、ゴミ収集車の導入の必要性が確認された。そのため、ゴミ処理ルールが策定され、今回の支援で導入されたゴミ収集車を活用し、行政と住民の協働によって不法投棄や環境汚染のない街づくりを推進していく。
日本政府は、今回の住民が策定した計画が、地域住民の基礎的生活ニーズを満たす重要な取り組みであるとの認識のもと、人間の安全保障の観点から、安全な住環境や健康な生活の確保に有効な計画であると判断し、本計画への支援を決定している。日本政府は、今後も草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じ、人間の安全保障と保健衛生のための取り組みを支援していくことを表明している。