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日本政府は、タイのウボンラチャターニー県における社会的弱者を支援するため、福祉・医療車両2台を整備する支援を実施する。
タイのウボンラチャターニー県は、タイ東北部に位置しており、県の東部の9郡はラオスとカンボジアに接しており、各郡は同県の中心都市から約100キロメートル離れており、公共交通機関を利用すると往復で最低4時間かかっている状況である。国境付近にある医療機関は、規模が小さく、医療設備が十分でないことから、この地域で生活している住民は、高度な医療を受けることができない状況であり、これらの医療機関で対応できない場合は、経済的な理由で治療を断念する人が少なくなかった。そのため日本政府は、この問題を解決するための支援を実施することを決定した。
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ウボンラチャターニー県における社会的弱者向け福祉・医療車両整備計画」を支援するため、総額2,044,000バーツの供与を行う。日本はこの地域で医療搬送サービスなどを手掛けている「健康とシェアの財団」に、福祉・医療車両2台を整備する。この整備が実施されることで、同県の社会的脆弱者が大きな移動費負担を負わずに、市内で医療サービスを受けることが可能となり、同地域における生活の質の向上にも繋がると判断している。