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在フィリピン日本大使館は、パンガシナン州サン・ファビアン市において、円借款「灌漑セクター改修・改善事業- サン・ファビアン地区」の引渡し式典が開催されたことを発表した。
日本政府はフィリピン政府に対して、2012年3月に「灌漑セクター改修・改善事業」として、61.87億円の借款を実施していた。この事業では、日本政府から国家灌漑庁へ供与した円借款を通じて、全国11地区における老朽化した既存の灌漑施設(ダムや用水路など)を改修することにより、施設の機能を回復させるととともに、研修などによる管理方法の改善(水利組合組織の強化)及び営農支援(農業機械の供与や関連施設の建設など)を行うものである。
開催された引渡し式典には、フィリピンからベネシア下院議員、アグヤバニ サン・ファビアン市長、被供与団体である国家灌漑庁のビサヤ長官などが出席した。日本からはJICAフィリピン事務所より次長が出席し、大使館からは越川大使がビデオメッセージで祝意を示した。今回の式典を行ったサン・ファビアン地区においては、老朽化した1基のダムの修繕が行われ、受益となるサン・ファビアン市、サン・ハシント市、マナオアッグ市の3市にまたがる1,676ヘクタールの農地に十分な水が行き渡るようになり、農業生産性の向上及び農家の収入向上などが見込まれる。