日本政府は、バングラデシュにおけるミャンマーからの避難民に対する各種整備などを支援するため、3件の総額で約12億円となる無償資金協力を実施する。
1件目の協力は、供与額4億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティのためのキャンプ整備計画(IOM連携)」となる。この協力は、国際移住機関(IOM)との連携の下、コックスバザール県におけるミャンマーからの避難民キャンプにおいて、水・衛生(トイレ・入浴・給水施設の維持管理、歯ブラシの配布等)、減災対策(避難用施設の改修等)、シェルター整備(資材配布、建設等)、用地管理・整備(斜面安定化、排水路・道路の整備等)及び避難民の保護(女性・子供が安全な空間の提供等)などの複合的な支援を行うものとなる。
2件目の協力は、供与額2.17億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティに属する女性のための災害リスクに対する強靱性向上及び緊急事態に係る準備計画(UN Women連携)」として実施される。この協力は、UN Womenとの連携の下、コックスバザール県の避難民キャンプ及びホストコミュニティの女性に対し、生計スキル向上、リーダーシップ強化、経済及び防災強靱性の構築などにつながる支援を行うものとなる。
3件目の協力は、供与額4億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための複合的な人道支援計画(UNICEF連携)」として実施される。この協力では、UNICEFとの連携の下、コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民に対し、教育(帰還に備えたミャンマー語での教育や職業教育訓練等の実施)、衛生(水道網や手押しポンプの整備等)、保健(小児科診察等母子保健の改善を含む)及び栄養(乳幼児や妊婦へのサービス、重症急性栄養不良の早期発見・治療)等の多分野にわたる複合的な人道支援を行うものとなる。