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南シナ海の領有権問題を争って、中国・ベトナム・フィリピンなどの国々が争っており、海に面する他の国にとっても他人事では無い状況である。
この状況の中でマレーシアの立場としては、どちらの国を支持するとは明言しておらず、法的に解決されるべきとの見解を示していた。
6月2日にマレーシアのナジブ・ラザク首相は、改めて南シナ海の問題解決は法的支配によらなければならないとの見解を示した。
この問題に関しては、武力によらない方法で問題を解決すべきであり、長期化すべきではなく、いかなる国も更に状況を悪化させるような行動も取るべきではないとの見解も示した。
また、首相は3月に消息を絶ったマレーシアエアーの不明機の捜索のような協力体制についても言及した。
この不明機の捜索に関して多くの国々との協力体制を敷いたが、この様な協力体制は今まで敷いた事はなく、この協力体制を他の問題が発生した際にも活用すべきとの考えを示した。
マレーシアは現時点では南シナ海の領有権問題には中立の立場を崩していないが、ASEANにおける国々での連携は積極的に構築したいとの考えを示していることから、領有権問題に限らず他の問題に関しても、ASEANという枠組みで対応を図ることが出てくるかもしれない。