マレーシアの元首相が政権批判により捜査開始、言論の自由が制限

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マレーシア警察は、マレーシアの第四代首相を務めたマハティール元首相に対して、現首相および警察当局への度重なる名誉棄損を行った疑いが強いとして、名誉毀損の疑いで捜査を開始したことを発表した。

マレーシアでは、現在の首相であるナジブ首相が、自身が設立および運営している政府系投資開発会社の1MDB(ワン・マレーシア・デベロップメント)を利用して不正な資金流用を行っている疑いが強いと、野党および国民などから多数の声が挙がったため、警察当局では捜査を開始していた。この調査の結果、司法長官であるアパンディ氏は、ナジブ首相の個人口座に振り込まれた約6億8千万ドルはサウジアラビア王室からの寄付であるために違法性は全くないと発表していた。

この捜査結果を受けて、野党や国民の多数から批判の声が挙がっており、マハティール元首相も自身のブログなどにおいて、現在の警察当局は政府の言いなりであり信用出来ないとの見解を述べていた。マハティール元首相は、日本の経済政策を取り入れるルックイースト政策を実施し、現在のマレーシアの経済成長の礎を築いていたこともあり、退任した現在でも一定数の支持者がいることからも、警察当局は政府批判の声がこれ以上大きくなることを恐れて、マハティール元首相への捜査を開始したとみられている。

マハティール元首相への捜査が開始されたことに伴い、言論の自由が制限されるとして、野党および国民の多数からは更なる反発の声が挙がっている。

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