マレーシア航空17便撃墜事件が2014年7月17日に発生してからもうじき一周年を迎える事となるが、未だに事件が解決していない状況である。マレーシアのイスラム教徒の間では、2015年7月17日はラマダン明けのハリラヤ・プアサ(レバラン)と呼ばれる断食明けの大祭が開催されるが、この事件の遺族達は例年と違いこのハリラヤを楽しむ事が出来ない状況である。
マレーシア航空17便撃墜事件とは、昨年の7月17日にマレーシア航空の17便がオランダのスキポール空港からマレーシアのクアラルンプール国際空港に向かっていたが、飛行中に撃墜されウクライナに墜落した事件である。この事件の死亡者は乗客全員の298名であり、撃墜による航空機事故としては、史上最大規模の死傷者を出した事件である。この航空機を撃墜したのはロシア側の武装勢力が地対空ミサイルにより撃墜したと見られているが、ロシア側はこの見方を否定しており、事件の全容は解決出来ていない状況であった。
マレーシアでは遺族を中心として、この事件の全容を解明・解決することを政府に呼び掛けている。マレーシアのナジブ首相は、先日にクアラルンプール国際空港で開催された慰霊祭において、この事件を解決するために調査を継続しており、今後も調査を続行することを明らかにしているが、遺族達は遅すぎる調査に納得がいかない状況である。
マレーシアのイスラム教徒の間では、6月18日から1ヵ月続くラマダンと呼ばれる断食月の時期を迎えており、7月17日にはラマダン明けのハリラヤ・プアサ(レバラン)と呼ばれる断食明けの大祭が開催される。例年通りであれば、このハリラヤを全員が喜んで迎え、家族達が集まって壮大な宴を実施しているが、今年は事件の1周年の日と同じため、遺族達はハリラヤを喜んで迎える事が出来ない状況である。この遺族達は地元メディアの取材に対して「今年は事件の影響でハリラヤを楽しめない」「私は事件の事を受け入れたが1周年を迎えるために思い出して悲しくなる」「遺族達には事件の全てを知る権利があるのに何故この様な事になっているのかが理解出来ない」などと回答している。
この事件を解決するために、マレーシア、オーストラリア、オランダ、ベルギー、ウクライナなどは全面的に協力する事を表明しているが、キーとなるロシアからの十分な協力が得られていないため、全容解明にはまだまだ時間がかかる見込みである。
アセアン10カ国情報










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