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宮下農林水産大臣は、ASEAN各国へ日本産水産物のPRと安全性の説明を行うために、ASEAN+3農林大臣会合に出席するためマレーシアに出張したが、中国側は閣僚級の者が欠席したためにALPS処理水に関する会談が実施できなかったことを明らかにした。
10日に実施された宮下農林水産大臣記者会見の際に、記者から大臣がマレーシア訪問した際に、ALPS処理水や日本の水産物に対しての反応を問われたことに対して、大臣は「中国側との話ですけれども、ASEAN+3農林大臣会合には、中国から直接の担当ではない農業農村部から副部長が代理出席をされて、閣僚級の唐部長は欠席をされたために、私と中国側のバイ会談をセットすることはできませんでした。ただ、我が国の立場について、中国も参加するASEAN+3の場で発言をさせていただきました。中国側からは、特に処理水に関する発言は一切ありませんでしたので、そのこともお答えしたいと思います」との旨を述べた。
なお、宮下大臣は、4日から5日にかけて、グレース・フー・シンガポール持続可能性・環境大臣、ドゥット・ティナー・カンボジア農林水産大臣とそれぞれと会談し、日ASEANみどり協力プランの推進等について意見交換したほか、日本産水産物の安全性について説明を実施した。また、日本食普及の親善大使がシェフを務める日本食レストランにおいて、インフルエンサー等を招待して日本産水産物の安全性について説明し、輸出促進のためのPRを実施した。
6日は、ASEAN+3農林大臣会合に出席した。この会合では、ASEAN+3の枠組みでの農業分野の協力の方向性等について議論が行われ、ASEAN諸国から日本の協力に感謝し、これを支持する旨の発言が行われた。