このページの所要時間: 約 0分58秒
日本政府は、ラオス人民民主共和国における人材育成と不発弾除去の加速化を支援するため、ラオスに対して合計2件の総額7.53億円となる無償資金協力を実施することを発表した。
人材育成の支援は、『人材育成奨学計画』として実施される。ラオスでは、各開発課題の複雑さに比して、これらを所掌する政府機関・関係省庁の能力・体制が不十分であるという現状があり、行政能力の向上と体制強化に向けた若手行政官の育成が必要とされているため、令和7年度に最大21名の若手行政官等の日本の大学院への留学を支援するものとなる。
不発弾除去の加速化の支援は、『南部地域における不発弾除去の加速化を通じた地域開発計画(フェーズ2)』として実施される。ラオス全土において、ベトナム戦争中などに投下され埋没している不発弾の数は、約8,000万個に及ぶと推定されており、不発弾の存在は、現在も人々の生活の安全を脅かし、国内の農地拡大やインフラ開発の阻害要因となっているため、令和5年度に続きラオス南部3県(セコン、サラワン、チャンパサック)における不発弾除去に係る活動費の支援などを行うものとなる。