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日本政府は、インドネシア政府に対して漁業取締船1隻「白萩丸」の贈与を行う書簡の交換を実施した。
近年のインドネシアでは、違法漁業による損失が深刻化しており、インドネシアの離島開発及び水産分野における喫緊の課題となっている。しかしながら、インドネシアは外洋での取締りに適した漁業監視船を有していないという問題を抱えていた。そのため、日本政府は、2020年2月の書簡の交換に基づき水産庁所属の漁業取締船1隻を贈与していた。
今回は、新たな書簡交換に基づいて、追加的に漁業取締船1隻「白萩丸」の贈与を行うこととなった。この贈与により、インドネシアの漁業取締当局の更なる漁業監視能力の向上や漁業指導の円滑化を促し、同国の経済的・社会的安定、国民生活の向上等を図ることに寄与することが期待される。
日本は今までに、漁業取締船の贈与に加えて、サバン、ナツナ、モロタイ、モア、ビアク、サウムラキの6島において、漁港・市場の整備を支援し、離島における水産セクター開発に協力している。また、今回の協力は、インドネシアの海上法執行能力の強化を通じ、スールー・セレベス海等周辺地域における両国間の協力を推進するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に資するものとなる。