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日本政府は、カンボジアにたいして道路補修資機材を供与する無償資金協力を実施することを発表した。
カンボジアでは、高い経済成長に伴って交通量が急増しているため、主要幹線道路の拡張・改修整備が緊急の課題となっており、日本政府は国道1号と国道5号線の改修整備を実施するなど、カンボジアの物流の大動脈である南部経済回廊整備を支援していた。その一方で現存する主要幹線道路の一部では、施工品質の問題から道路状態を良好に管理できていないという課題を抱え、交通渋滞や交通事故の要因ともなっていた。そのため日本政府は、この課題を解決するための支援を新たに実施することを決定した。
今回の支援は、「道路補修資機材の供与(経済社会開発計画)」として、供与限度額が5億円の無償資金協力として実施される。この支援に関する交換公文の署名と書簡の交換は、カンボジアの首都プノンペンで日本の駐カンボジア大使とカンボジアのプラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣との間で実施された。今回実施する支援では、道路改修工期の大幅短縮と舗装寿命の長期化が図れる日本が得意とするスタビライザー工法を利用した道路補修資機材を供与するものである。この協力を実施することにより、南部経済回廊の更なる物流効率化とカンボジアの産業振興支援を図る。