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日本政府は、カンボジアの人材育成と港を整備する無償資金協力を実施することを発表した。
カンボジアでは、良質な人材の育成が喫緊の課題となっている。また、カンボジアの主要国際港であるタイ湾に面したシハヌークビル港と首都プノンペンのメコン河岸にあるプノンペン港の2港では、堅調な経済成長に支えられてコンテナ取扱量が急速に増加している。そのため日本政府は、カンボジアの人材育成と港の整備を支援することを決定した。
人材育成の支援は、「人材育成奨学計画」として、供与限度額が3億3千9百万円として実施される。この支援では、最大26人のカンボジアの若手行政官が日本の大学に留学できることとなる。この協力により育成された人材が、将来はカンボジアの各分野で開発課題の解決に貢献することが期待される。
港の整備は、「シハヌークビル港経済特別区における貨物混載倉庫等の建設支援(経済社会開発計画)」として供与限度額が2億円として実施される。この支援では、日本が長年にわたり支援してきたシハヌークビル港に隣接するシハヌークビル港経済特別区(SEZ)の更なる振興のため、物流企業等の進出に必要な貨物混載倉庫・荷役機械等の供与を通じて、経済特別区の活性化・外国直接投資の拡大を図る。