ブルネイのシャリア刑法に反対するため、ジョン・レジェンドがホテルでのパーティ出席を辞退

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画像:ドーチェスター・コレクションより引用
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アメリカ合衆国の歌手のジョン・レジェンド氏が、ブルネイで施行されているシャリア刑法に抗議するために、ブルネイ国王が所有するビバリーヒルズ・ホテル(Beverly Hills Hotel)で開催されるパーティへの出席を断ったことを現地メディアが報じた。

この報道によると、2月5日にロサンゼルス・コンフィデンシャル誌(L.A. Confidential magazine)のパーティーが開催される際に、ジョン・レジェンド氏が出席・表彰される予定であったが、ブルネイで施行されているシャリア刑法に抗議するために出席を断った。ジョン・レジェンド氏側は、女性や同性愛者への人達(LGBT)を強く差別し、罪を犯した人へ投石などを実施する法律は認めることは出来ないため今回の出席を辞退した、とコメントを発表している。

シャリア刑法とは、イスラム法にもとづく厳格なシャリア法を元に制定されており、飲酒・同性愛・品位に劣る行為などが禁止されている。昨年の4月にブルネイでシャリア刑法が施行された際にも、米カリフォルニア州ビバリーヒルズ市議会はこの刑法を非難する決議および市内に所有するホテルの売却を求める決議を発表している。この決議に合わせて、多くの著名人や市民団体もデモなどの抗議活動を実施していた。しかし、一部の著名人からは、国の政策への抗議活動とホテルへの抗議活動は別に考えるべきであり、他国への過度な内政干渉は控えるべきであるとの、抗議活動に反対する意見もだされている。

ブルネイ国王は、自身が所有するドーチェスター・コレクション(Dorchester Collection)を通じて欧米に10軒、1500余りのラグジュアリー・ホテルを所有・運営しており、ビバリーヒルズ・ホテルもこれに含まれている。昨年のシャリア刑法の施行以来、運営するホテルは各種団体からのボイコットを受けている。

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