アメリカ抜きでのTPP締結へ

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画像提供:内閣官房
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アメリカ政府は自国産業の保護を最優先としてTPPから離脱する事を表明しているが、ニュージーランド・オーストラリア・シンガポール等ではアメリカ政府を除いた残る11カ国でのTPP実現を模索している。

ニュージーランド政府は、TPPに関する事実上の責任者を務めるマクレー貿易相が、シンガポールと日本に今週訪問しTPPに関連する経済問題などを話し合う事を発表した。日本では石原伸晃経済再生担当相と会談する予定である。マクレー貿易相は先週にオーストラリアの貿易・投資相とも会談を実施しており、来週にはメキシコにも訪問する。マクレー貿易相はTPP加盟予定国を回り、米国政府抜きでのTPP締結実現に向けての活動を進めている。なお、ニュージーランド政府は日本政府と同様に既にTPPに関する議会承認を得ている。

オーストラリア政府は、ターンブル首相がニュージーランド政府と日本政府とTPPに関する協議を実施している事を明らかにしており、アメリカ政府を除いた国でTPPを締結する可能性もあると述べている。

シンガポール政府は、リム・フンキャン貿易産業相が国会答弁の際に、アメリカ政府以外の11カ国で批准の準備を進めておきアメリカ政府の方針変化を待つという手もあるとの考えを明らかにしていた。他の閣僚からは、TPPにアメリカ政府が参加する事が望ましいがアメリカ政府が参加しない貿易協定でも参加する意義はある、との声が挙がっている。なお、シンガポール政府はTPPに関する議会承認を得ていない。

【TPP現加盟国】
シンガポール・ブルネイ・チリ・ブルネイ

【TPP加盟予定国】
アメリカ・日本・ベトナム・マレーシア・ペルー・カナダ・メキシコ・オーストラリア

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