三井物産株式会社と株式会社エス・エム・エスは、アセアン地域を含むアジア・オセアニア地域で医薬情報サービスを展開するMIMSグループを共同で買収することを発表した。買収額は合計2億5千万ドル(約300億円)で、出資比率は三井物産40%、エス・エム・エス60%となる。
MIMSグループは、アジア・オセアニア地域12カ国と香港で、医薬情報サービスを書籍、ウェブサイト、モバイルアプリ等の複数の媒体で提供しており、アセアン地域ではシンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、ベトナムにおいて事業展開を実施している。この医療情報サービスは、170万人の医療従事者を会員に持ち、高い知名度を誇っている。
三井物産は、メディカル・ヘルスケア事業を攻め筋の一つと位置付けており、アジア地域での事業展開を加速させるために、既に多数の会員を抱えており知名度が高いMIMSグループを買収することとなった。また、介護・医療・ヘルスケア・シニアライフの各分野において、人材関連サービス、事業者向け経営支援サービス、ウェブコミュニティ等の様々な情報サービス事業を展開している株式会社エス・エム・エスも、今回の買収に参加することとなった。
三井物産は、今回の買収により三井物産グループのネットワークに医療従事者のプラットフォームが加わり相乗効果を発揮することで、収益基盤のさらなる拡大を図っていく方針であることを表明している。
【MIMSグループの概要】
創業年:1963年
従業員数:468名 (2014年12月末時点)
事業内容:医薬情報サービス事業
事業展開エリア:シンガポール、中国、香港、韓国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド