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独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、米州投資公社(IDB Invest)が、アルゼンチン共和国における中小事業者支援事業を支援するため、JICAが出資する信託基金を通じた融資を実施することが明らかになった。
米州投資公社(IDB Invest)は、JICAが出資する「中南米・カリブ地域 民間セクター開発信託基金(TADAC)」を活用し、アルゼンチン共和国の中小企業(SME)向け金融サービスの提供に強みを持つ銀行BANCO SUPERVIELLE S.A.との間で融資契約に調印し、9月15日に融資を実行した。今回の事業では、IDB InvestとTADACで計10,000万米ドルの融資を行い、加えて民間資金を約7,900万米ドル動員する。
なお、JICAとしては、海外投融資を活用してTADACへの出資を行い、中南米・カリブ地域のSDGs達成に必要な資金ギャップの縮減を図り、同地域における持続的な社会経済の発展に貢献する。融資上限額は、5,000万米ドルとなる。この支援目的は、Supervielleへの長期融資を通じて、アルゼンチンのSME向けの金融サービス提供を拡大させることで、SMEの金融アクセス改善を図り、金融包摂の取り組みを強化するものとなる。なお、この事業の融資は、Supervielleからアルゼンチンの中小企業に転貸される。