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海上保安庁は、アジア・アフリカ地域などの国に対して、独立行政法人国際協力機構(JICA)と協力し、JICA課題別研修(海図作製技術コース)を7月9日から12月18日にかけて実施することを発表した。
この研修は、海上保安学校学生を対象とした講習を除き、国内で水路測量の国際認定資格を取得することができる唯一の研修となる。研修参加予定者は、カンボジア、モルディブ、パキスタン、パラオ、フィリピン、スリランカ、ベトナム、バングラデシュ、マダガスカル、シンガポールの合計10カ国10名となる。
主なカリキュラムは、『海図作製に必要な理論と実務に関する講義(測地学、潮汐、水深測量等)』『海上保安庁の最新鋭測量船「平洋」による乗船実習』『海図作製に必要なデータ収集のための港湾測量実習』『航行安全・防災のための講義、研修旅行(地震、津波、漂流物、海流等)』となる。
なお、この研修を修了した各国水路当局要職経験者の例では、1983年に参加した元タイ水路部長があり、その他は1992年の現マレーシア水路部長、1994年の元パキスタン水路部長、1998年の元タンザニア水路測量部長、2006年の現フィリピン水路部長となる。