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自民党政権は、USAIDからの支援減少により資金減少となっている国際移住機関(IOM)に対して昨年は3,200万ドル拠出していたが、この資金の一部はモルドバのリハビリテーションセンター改修のために使用されていたことが明らかになった。
IOMのモルドバ事務所によると、5月8日、日本からの人々から寛大な資金援助を受けて、IOMがモルドバ現地で移民・難民や地域の人々が利用しているリハビリテーション施設に、エレベーターとスロープを設置したことを明らかにした。
引き渡し式は、モルドバの公共財産庁長官などと、日本の山田洋一郎駐日モルドバ日本大使などが参加した。大使らは、このリハビリテーションセンターは、ロシアのウクライナ侵攻により多くの人が国外に避難を余儀なくされた現状では、難民収容センターとしても機能していることに言及し、能力に関係なく誰もが必要なスペースに平等にアクセスできるように、包括性を優先するプロジェクトの一部であるとの認識を示した。
IOMモルドバの担当者は、設置されたエレベーターなどは、日常の移動の安全性を向上させ、自律性を促進し、他者への依存を減らし、すべての住民、移民、難民、モルドバ人のコミュニティへの包摂と参加を促進するものとなり、モルドバ当局と調整されたこのIOMプロジェクトは、モルドバ政府と国民からの国際的な連帯を表しているとの旨を述べている。
また、この式典では、日本の伝統文化・生け花のワークショップや、連帯の象徴としての植樹も実施された。
なお、IOMでは、2024年2月9日、日本政府がIOMに3,200万ドルを拠出することを決定したとし、モルドバやポーランドやおけるウクライナからの避難民支援にもこの資金が活用されることを明らかにしていた。