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熊谷俊人知事の千葉県は、県における多文化共生を推進するため、国が定めた日本人と外国人の定義を変更したうえで、新たな「千葉県外国人活躍・多文化共生推進プラン(案)」を作成し、意見募集を開始した。
千葉県では、多様性尊重条例の施行や、国における技能実習制度等の見直しの動きなどの社会的背景を踏まえ、「千葉県多文化共生推進プラン」を改訂することとし、「千葉県外国人活躍・多文化共生推進プラン(案)」を作成しため、意見募集を開始した。
このプランの基本目標は、【誰もが活躍し、安心して暮らすことにより、将来にわたり社会の活力を生み出せる県づくり】となる。施策目標は、【一人ひとりが様々な違いのある個人として尊重され、その人らしく活躍できる県づくり】【国籍及び文化的背景などにかかわらず、共に安心して暮らせる県づくり】【様々な主体の連携により、活躍・共生を推進する県づくり】となる。なお、千葉県における、令和5年12月時点での外国人数は、中国が57,904人と最も多く、全体の28.4%を占めており、ベトナムが32,343人(15.9%)、フィリピンが21,919人(10.7%)の順になっている。
なお、このプランにおける「外国人」と「外国人県民」の定義は、国の定義からは変更している。出入国管理及び難民認定法では「外国人」とは、「日本の国籍を有しない者」と定義されているが、この千葉県のプランにおいては、「国や地域にかかわらず、日本以外の多様な言語や文化的背景などを有する方」を「外国人」とし、そのうち県内に住む者を「外国人県民」とした。