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小池百合子知事の東京都は、外国人との多文化共生社会の実現のためには日本人も歩み寄りの気持ちを持つ必要があるとして、簡易日本語の「やさしい日本語」の普及をFC東京と共に実施することが明らかになった。
東京都によると、都内在住外国人は2024年1月時点で約65万人と増加傾向にあり、国籍・地域も多様化しており、日本人と外国人が地域でともに暮らし活躍する多文化共生社会の実現には、お互いに歩み寄りの気持ちを持ちながらコミュニケーションをとる「やさしい日本語」の活用が重要であるとしている。そのため、東京都では、外国の人をはじめ、子どもやお年寄り、障がいの有無に関わらず全ての人々にとって暮らしやすい社会を目指して、FC東京と共に「やさしい日本語」を応援している。
今回は、この取り組みの一環として、2024明治安田J1リーグの試合会場で「やさしい日本語」の普及啓発イベントを実施することとなった。試合は、11月3日の14時00分試合開始のVS湘南ベルマーレ戦となる。会場は、味の素スタジアムとなる。
実施する取り組み内容は、【普及啓発動画の放映】と【普及啓発グッズの配布】となる。【普及啓発動画の放映】では、試合当日に、FC東京と共に新たに制作した啓発動画を会場大型スクリーンに放映する。【普及啓発グッズの配布】では、FC東京とコラボしたグッズを配布する。
東京都の見解によると、「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど相手に配慮したわかりやすい日本語のことであるとしている。なお、日本の有識者や文化庁の文化審議会答申などにおいては、簡易な言葉を使用すると情緒力や論理的思考力が低下する恐れがあり、深く思考するためには豊かな語彙が不可欠であるなどと指摘されている。