神奈川県の高校で日本国籍等に固執しない授業実施の提言、外国人児童の母語保障も

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黒岩知事の神奈川県が開催している懇話会において、県民らの税負担などにより、外国人の子どもの母語と母文化の保障、日本人も通う高校でユニバーサルデザイン授業(言語・性別・国籍などにこだわらない)の実施などを行うことが提案されていることが明らかになった。

神奈川県では、国際社会の変化に対応した神奈川の国際施策の推進について有識者などの意見を聴取し協議するため、『かながわ国際政策推進懇話会』の枠組みを設けて、定期的に会議を開催していた。

この枠組みに基づき、第15期第4回目となる懇話会が7月31日に開催されていた。

この懇話会では、就園・就学に向けた支援における現状・課題として、保育者が感じる課題では「宗教で食べられないものがある」「日本食に慣れるのに時間がかかる」「何を言いたいか分からない」などとなった。保護者が感じる課題は、「園からお知らせをもらうが、書いてあることがわからない」などとなった。そのため、求められることは、「各園による外国人対応を支援できる体制づくりが必要」としている。

外国人の母語に関しては、「子どもの母語や文化の保障も日本語教育と同じぐらい大切だと私は考えています」「新たな方向性の中に『子どもの母語と母文化の保障』が、今後組み込まれる必要がある」などの意見が述べられた。

高校での支援に関しては、「高校での中退率も高い」「ユニバーサルデザインとして、ゆっくりやさしい日本語で話す」「ユニバーサルデザインの授業を行っていくことを、外国につながる子どものためにだけでなく、一般の日本人の生徒のためにも必要なスキルだと思う」「持ってる母語とか言語とか文化とか、彼らが持ってる、強みを引き出してあげて、それを生かす」などの意見が述べられた。

その他では、「生活困窮というところですが、結局、外国人の労働者が、働けなくなるとか、生活に困っているとかというのは、子どもにも影響あると思いますので、その家族として支援が課題だと思います。また、生活保護を受けている家庭とかひとり親の家庭とか、学校の中で、子どもから見えてくる家庭の背景は労働問題も含めて複雑だと思います」などの意見が出されていた。

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