このページの所要時間: 約 1分23秒
日本の地方自治体などでは、活動団体などがNHKによるオリジナルストーリーのフィクションとして制作した「虎に翼」のドラマを活用することで、公金が活動団体やNPOなどに流れていることが明らかになった。
和歌山県のジェンダー平等推進センターでは、性別、性自認及び性的指向にかかわらず、一人一人の人権が尊重され、誰もがその個性と能力を十分発揮できる社会を目指し、様々な取組みを行っているとしている。
今回は、県民一人一人が生きやすい「元気な和歌山」を実現するため、県内のNPOなど地域活動団体からジェンダー平等に向けた取組の企画提案を募集した結果、5件を採択した。 助成される金額は、1団体1企画ごとに5万円を上限としている。
1件目は『cocoroサポート・ネット「カミーニョ」』の団体となる。この団体は、「世の中に散らばるジェンダー不平等にクローズアップ!」として、【女性の人生に「ジェンダーによる不平等」がある中、リアルな女性像が主人公のドラマ「虎に翼」を材料に、主人公が感じる「社会のおかしさ・不平等感」をワークショップ形式で話し合う】を行うとしている。
その他は、戸籍上同性のため法律上の結婚ができないカップルの困りごと等や現状でできる限り安心して生きるための方法、高校生に性の正しい知識を持ってもらう、LGBTQ問題を高校のクラスを舞台に描く短編作品の映画鑑賞と当事者のパネルディスカッション、などの取り組みを実施する団体が採択されている。
なお、NHKの「虎に翼」はフィクションとして作成されているが、フィクションとして認知していない人もいる状況である。