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野村農林水産大臣は、韓国に流出したブドウの『ルビーロマン』を念頭に、優良品種の保護をする取り組みの一つとして、『育成者権管理機関支援事業実施協議会』が設立されたことを発表した。
3月24日に開催された農林水産大臣記者会見の際に、記者から「優良品種の保護についてお伺いします。無断栽培など侵害行為への対応や育成者権の活用に向けた調査などを品種の開発者に代わって専任で担う協議会が農研機構とか全農などをメンバーに、昨日設立されました。それから、ブドウの『ルビーロマン』の韓国への流出が確認された石川県では、全国で初めて国との間で知的財産の保護に向けた連携協定を結ぶという話もあります。こうしたブランド品種を守るための動きへの受け止めですとか、期待感についてお考えをお願いいたします」との旨の質問が行われた。
この質問に対して、野村大臣は「せっかく日本で開発した、特に石川の生産者の方々の(苦労して生産したブドウの)『ルビーロマン』、私もいただきましたけれども、他のブドウと比べて、味が違うというか美味しさが違うと思いましたが、こういったものが、韓国ではもうすでに出回ってしまっているということもありまして、農研機構が育成者権を管理する法人の設立に向けて、関係者と『育成者権管理機関支援事業実施協議会』を立ち上げたと昨日報道されたわけですが、こういった機関を中心に、来月から開始されますので、我が国の知的財産である優良品種の適切な保護、そして農研機構の取組に大いに期待をしているところです」との旨を述べた。