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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ネパールの灌漑施設の改修を通じて農業生産性の向上に貢献する支援と、都市部の送配電網の整備により電力供給の安定化・効率化に貢献する支援を実施する。
灌漑施設の改修を通じて農業生産性の向上に貢献する支援は『タライ東部地域における灌漑施設改修計画』を対象として、22億5,600万円を限度とする無償資金協力により、47ヵ月にわたって実施される予定である。実施機関はネパールエネルギー水資源灌漑省水資源灌漑局、対象地域・施設はマデシ州サプタリ郡となる。この事業における具体的事業内容は、用水路サイホン8ヶ所の改修、横断排水工9ヶ所の改修、水路横断橋15ヶ所の改修、詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)用水路サイホンの維持管理に必要な技術指導などを実施する予定である。
都市部の送配電網の整備により電力供給の安定化・効率化に貢献する支援は『都市送配電網整備事業』を対象として、159億100万円を限度とする円借款貸付契約により実施される予定である。この支援は、ネパール主要都市部(ポカラ市、カトマンズ首都圏が候補地)に、送電線、変電所、配電網を整備するセクターローンとなり、コンサルティング・サービス開始後に、事業効果、経済性、環境社会的影響等の選定基準に基づき、コンサルタントと実施機関がサブ・プロジェクトの選定について協議し、実施機関がサブ・プロジェクトを決定する予定である。