新たに農林水産大臣に就任した野村大臣は、中国資本などの外国資本に農地が奪われていくのに危機感を抱いており、食料自給率をあげるためにはジャポニカ米ではない他の品種の米を自国で作ったうえでの米粉を使用してのパンや麺を作るなどの見解を示した。
野村農林水産大臣就任記者会見が8月10日に開催された際に、記者から農地の規制改革について質問が行われた。この質問に対して、野村大臣は「一番怖いのは、外国資本が特に中国資本が入り込んできているというのを、他の先生方が茨城だとか、都市部の近くの先生方がおっしゃっておられまして、これを許すととてもじゃないけども、外国資本に農地が奪われていくぞという、そういう危機感を持っておられる先生が多いです。だから、私も、このぐらいだったら大丈夫じゃないかなと思ってたけど、最近そんな話を聞くにつれて、これはやばいなというふうに思います。ですから、これは今後とも検討していって、今年の秋口ぐらいには特例制度のニーズと問題点の調査の結果が取りまとまることになっております」との旨の見解が示された。
また、記者から食料自給率についての質問が行われた際には、「今の主食用米を、消費を拡大するということは、なかなか難しいでしょう。ではどうするのか。米粉ですよ。小麦がこれだけ高騰したり、あるいはその輸入が難しくなってくれば、米粉からパンを作ったり、米粉から麺を作っていく方法が一番消費は拡大すると思います。その証拠に、非常に私もヒントになったなと思ったのは、福井の農家がパンを作って持ってきたんですよ。自分の田んぼでつくったパンです。ジャポニカ米じゃなくて、インディカ米でした。本当に美味しかったです。その生産者は自分の田んぼでは、日本の田んぼでインディカ米を作って、そしてパンを作る。麺に適した米、あるいはそのパンに適した米っていうのがあると思うんですよ。だからそれらを粉にして、パンを作る、あるいは麺を作る、そして今までの小麦オンリーでやったもの、意識を変えて欲しい。実際私も食べたんですよ。一番おいしかったのは、インディカ米のパンでした。小麦のパンじゃなかったです。一番うまくなかったのがジャポニカ米のパン」との旨を述べた。
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