防衛省の岩本防衛大臣政務官は、7月17日から21日の日程でフィリピン・インドネシア・マレーシアに訪問した。
岩本政務官は、フィリピンでは、ファウスティーノ・フィリピン国防大臣代行に表敬した。表敬では、地域情勢について議論すると共に、新政権下においても、本年4月の外務・防衛閣僚会合(「2+2」)において両国の4大臣間で一致した、自衛隊とフィリピン軍の間の共同訓練などの協力を強化・円滑化するための方途の検討をはじめとする協力を引き続き推進していくことを確認した。また、センティーノ・フィリピン軍参謀総長と会談を行い、地域情勢や軍種間協力を含む二国間の防衛協力・交流について意見交換を実施した。マンディリグタス訓練場においては、フィリピン陸軍による災害時の人命救助訓練を視察した。
インドネシアでは、プラボウォ・インドネシア国防大臣を表敬した。表敬では、地域情勢について意見交換を実施し、防衛協力・交流を更に推進していくことを確認した。また、アンディカ・インドネシア国軍司令官と会談し、地域情勢について意見交換を行うとともに、岩本政務官からは、陸上自衛隊が参加予定の米尼陸軍との実動訓練(ガルーダ・シールド)などを契機として、両国間の防衛協力関係が強まることへの期待を述べた。インドネシア国家建設に功績のあった英雄が埋葬されているカリバタ英雄墓地を訪問し、同墓地に埋葬されている元日本兵の墓所にも参拝した。
マレーシアでは、イクマル国防副大臣と会談を実施した。会談では、地域情勢について議論すると共に、二国間の防衛協力・交流などについても意見交換を行い、防衛装備・技術協力の推進、防衛当局間協議(MM協議)の早期開催及び寄港(航)を含む軍種間協力の継続を含め、両国の防衛協力・交流を更に進めていくことで一致した。また、スバン空軍基地の視察を行い、A400輸送機を視察し、基地司令官より概況説明を受けた。クアラルンプール日本人墓地も訪問し、マレーシア日本人慰霊碑を参拝し、日本とマレーシアの友好・親善の歴史に寄与された先人への慰霊を実施した。