愛知県の大村知事は、スタートアップ育成の取り組みの一つとして、習近平氏を輩出した中国の清華大学の関連組織と連携して、愛知・名古屋の地域を変えていきたいとの見解を示した。
6月13日に実施された定例知事会見の際に、大村知事は中国支援機関連携事業の成果について発表した。その際に、「愛知・名古屋の地域を変えないといけませんので、ビジネスモデルを変えるというのがスタートアップの大きな目的だと思っていますので、ひいては日本のビジネスモデルも変えていきたいというふうに思っています」との見解を示した。
中国との2021年度の具体的な成果事例では、卒業生に習近平(しゅうきんぺい)現最高指導者や胡錦涛(こきんとう)前国家主席を輩出する総合大学である清華大学の傘下であるTUSホールディングスとの連携プログラムとして、『中国市場理解連続セミナー』『県内スタートアップ支援プログラム』『マッチングプログラム』が実施された。
『県内スタートアップ支援プログラム』では、「参加スタートアップの自動車向け制御技術について中国のエネルギーや車両関連企業と秘密保持契約(NDA)を締結し、エネルギーや車両の研究開発等の提携を検討」「参加スタートアップの美容関連アプリの技術について、中国の美容関連分野の企業と NDAを締結し、販路拡大に向けた提携を検討」「参加スタートアップのオゾン関連の技術について、中国の同分野の企業と NDAを締結に向け準備を進め、戦略的パートナー提携を検討」が実施された。
2022年度事業に関しては、TUSホールディングスとの連携を深化させ、引き続き、中国市場理解連続セミナー、県内スタートアップ支援プログラム、マッチングプログラムを実施する。また、新型コロナウィルス感染症の状況によっては県内スタートアップ支援プログラムにおけるピッチイベントの中国での開催を検討しており、上海交通大学との連携事業として各々の地域のスタートアップや企業の交流を目的としたセミナーも開催する。