農作物の知的財産強化へ、シャインマスカットの中国流出で年間100億円以上損失

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画像:首相官邸作成資料より
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金子農林水産大臣は、日本の農林水産物・食品の輸出拡大を実行するにあたり、日本から中国に流出したシャインマスカットでは年間100億円以上の損失が発生していることなどを踏まえて、知的財産対策の強化を実施していくことを明らかにした。

5月20日に実施された農林水産大臣記者会見の際に、記者から「輸出促進関係閣僚会議の中で、新品種に対して知的財産権を専門家が管理保護する機関の設立などが盛り込まれたということですが、このねらいなどについて簡単にお願いします」との旨の質問が行われた。

この質問に対して金子農林水産大臣は、「それは例えば、シャインマスカット、シャインマスカットというのが今、もともと日本で作られたものがあったのですが、中国に渡って、中国が日本の今30倍ぐらいの量を作っていまして、それをそのまま、特許(種苗登録)というのかな、そういうものを取っていれば、100億円ぐらいに値するんですよ。だからそういったことを考えていくと、日本でやはりこのもともと日本で作ったそういう品種に対しては、そういう手続をしておかないといけないということで、そういった問題についてもこれから積極的に取り組んでいきましょうということなのです。いうなれば特許料のようなもので、もともと申請をしておけば、そういうことにもならなかったのでしょうけど。そういったことを、十分なされていなかったことによって、このライセンスを持って得られる許諾料収入が100億円。要するに失われた金額を。計算するとね。そこで、海外への持ち出しの制限を実効的に実施するため、権利者の委託を受けて、専門家が育成者権を管理保護する機関の設立を作るということです」との旨の見解を示した。

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