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末松信介文部科学大臣は、外国人留学生の新規入国は日本の国際的地位の低下を招くなどの理由により、文部科学省としては外国人留学生の学生が入国を1日も早くできる状況になるように関係省庁に働きかけをしているとの旨の見解を示した。
2月10日に実施された文部科学大臣記者会見の際に、記者から「留学生の関係で、国大協が国民の皆さんに理解を求めたいというメッセージを出したり、昨日、自民党の部会でも、政府に対して働きかけを行っていこうかという話が出たと思うんですけど、留学生の受入れの緩和の見通しというものがもし現時点であるようだったら伺いたいです」との旨の質問を実施した。
この質問に対して末松大臣は、「外国人の新規入国停止は、当面2月末まで、骨格を維持する一方で、留学生の問題『特段の事情』による新規入国は、あくまで人道上・国益上の観点から必要な対応を行うことで、留学生も個別の事情を勘案する、個々で判断することで、今日まで入国の審査を行っています。文部科学省は、外国人留学生が長期に渡って入国できないことにより、海外の大学が日本の留学生の受入れを中止するなどの日本の国際的地位の低下であるとかですね、優秀な外国人材が獲得できなくなることによる日本の未来を支える人材が喪失してしまう、そういった問題・課題が生じてございます」との旨を述べた。
その後に「3月以降の水際措置につきましてはまだ決まっておりませんけれども、文部科学省としましては、日本留学を心待ちにしている多くの学生が1日も早く入国できる状況になるように、関係省庁にこうした課題を丁寧に説明し、働きかけを行うなどの全力を尽くしているところでございます」との旨を述べた。