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静岡県は、県水産技術研究所と共同で海洋由来の微生物を活用した「ハラール対応鯖ラーメン」を試作した開発者が、取組の成果を報告するため知事を表敬訪問することを発表した。
静岡県では、駿河湾等の特徴ある環境やそこに生息する多様な海洋生物など魅力ある海洋資源を活用し、マリンバイオテクノロジーを核としたイノベーションを促進することにより、静岡県における多彩な産業の振興と創出を図るプロジェクト『MaOIプロジェクト』の取り組みを進めている。このプロジェクトの事業化支援を受けている、焼津市の株式会社岩清の「ハラール対応鯖ラーメン」の試作開発者が、知事に表敬訪問を行うこととなった。
株式会社岩清では、従来より焼津小川港産の鯖を練り込んだ塩味ベースの「鯖ラーメン」を販売していた。今回試作開発された「ハラール対応鯖ラーメン」は、醤油ベースでサバの旨みが強く引き立つ和風スープであり、醤油を含め原料はすべてハラールのものを使い、ムスリムの方でも安心して食べることが可能な商品となっている。この試作開発に静岡県は、技術的な支援と資金的な支援を行っており、試作品は今年2月にUAEのドバイで開催された中東最大の食品・飲料の総合展示会「Gulfood2020」で現地バイヤーなどから高い評価を得ていた。この結果を踏まえて、岩清では「ハラール対応鯖ラーメン」の商品化と中東への輸出を目指していく。