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日本の防衛省・自衛隊は、ASEANに対する能力構築支援事業として、令和元年第3回HA/DR(人道支援活動/災害救援)に関する日ASEAN招へいプログラムを2月18日から23日にかけて実施したことを発表した。
日本政府では、日本独自のイニシアティブとして表明した指針「ビエンチャン・ビジョン」をアップデートさせ、「ビエンチャン・ビジョン2.0(日ASEAN防衛協力イニシアティブ)」を昨年11月に発表していた。このビジョンでは実施3原則を『心と心の協力:ASEANの理念の尊重、人的ネットワークの重視、個別ニーズに率先して耳を傾ける姿勢』『きめ細やかで息の長い協力:計画的・継続的で透明性のある関与、持続可能なアウトカムの追求』『対等で開かれた協力:ASEANの中心性・一体性・強靭性に資する国際連携の強化』としている。
今回はこの「ビエンチャン・ビジョン2.0」に基づく取り組みとして、第3回HA/DRに関する日ASEAN招へいプログラムが実施された。今回のプログラムが実施された場所は、防衛省、陸自守山駐屯地、空自小牧基地などとなり、支援対象はASEAN全加盟国とASEAN事務局の合計22名となる。プログラムでは、セミナー、机上訓練、防災訓練視察などが実施され、このプログラムを通じて大規模な自然災害発生時における多国間協力体制の強化に寄与した。