愛知県は、大村知事が東南アジアのインドネシア・シンガポールに渡航し、現地の政府高官などとの間で会談などを実施したことを発表した。
大村知事はインドネシアでは、ダルミン・ナスティオン経済担当調整大臣、ユスフ・カッラ副大統領などと面談した。ダルミン経済担当調整大臣との面談では、大村知事からは、今年3月の中部-ジャカルタ便就航への支援に対する感謝を述べた。また、2017年に締結したインドネシア政府との「経済交流に関する覚書」を契機として、昨年1月に設置した「愛知県インドネシアサポートデスク」の運営に当たって、引き続き法制度を含む様々な情報提供やさらなる投資拡大に向けた積極的な協力を要請するとともに、両地域の企業間のビジネス交流を拡大していく旨を述べた。ダルミン大臣からは、愛知県と県内企業による投資・ビジネス活動に対する今までの貢献について、感謝の意を述べ、愛知県には人材開発と能力向上の面でサポートを要請するとのコメントがあった。
大村知事はシンガポールでは、ピーター・ホー戦略的未来センター上級顧問、オン・イェクン教育大臣、ヘン副首相兼財務大臣、チー・ホン・タット貿易産業省上級国務大臣、シンガポール国立大学のフレディ・ボウイ副総長などと面談した。ヘン副首相兼財務大臣との面談では、大村知事は、産学が集積する愛知の強みや「Aichi-Startup戦略」に沿って愛知県が進める拠点の整備、海外大学・支援機関との連携等について紹介するとともに、シンガポール国立大学(NUS)と締結したスタートアップ支援に関する覚書を踏まえ、スタートアップ支援の発展に向けたシンガポール政府の支援を要請した。ヘン副首相兼財務大臣からは、世界経済が米中貿易戦争やブレグジットなどの問題に直面する中、貿易・投資を促す環境整備は世界各国の経済成長には不可欠であり、日本とのパートナーシップをもっと強固にしていきたいとの旨の発言が行われた。