東武鉄道がイスラム教徒の旅行者の受入環境整備

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画像提供:東武鉄道(祈祷室を設置する東武日光駅)
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東武鉄道株式会社は、イスラム教徒(ムスリム) 旅行者の受入環境整備を行うため、日光線の東武日光駅構内に祈祷室を設置し、ムスリム旅行者向けの観光マップを発行し、ムスリム向け料理メニューを提供する取り組み等を進めていく事を発表した。

日光・鬼怒川エリアでは、マレーシアやインドネシアなどといった東南アジア地域からのムスリム旅行者の増加が今後も見込まれることから、ムスリムの信仰上の要望に応えるために、今回の取り組みが実施される事となった。このイスラム教徒旅行者の受入環境整備は、イスラム教徒への情報発信や観光マップの作成などを行うフードダイバーシティ株式会社と連携の元で実施される。

祈祷室の設置は、4月1日から東武日光駅の2階に開設される予定である。利用可能時間は午前9時から午後4時30分まで、年中無休で利用可能となっている。男女各1室が用意されており、各室には礼拝前に身体を清めるための温水機能付き「小浄施設」も設置されている。利用する際は、東武日光駅1階の「東武日光駅ツーリストセンター」に声をかける必要がある。この祈祷室は、宗教や宗派を問わずに利用する事が可能である。

ムスリム旅行者向け観光マップ「NIKKO GUIDE MAP for MUSLIMS」は、3月1日から発行される予定である。同様の内容を、インバウンド向けWebサイト「TOBU JAPAN TRIP」において3月12日から公開する予定である。このマップでは、「日光・鬼怒川エリアのムスリム向け施設の紹介」「日光・鬼怒川エリアマップおよびモデルコース」「Wi-Fi スポット、訪日外国人観光客向け企画乗車券の情報」などが掲載されている。

ノンポーク・ノンアルコールメニューの提供は、東武グループのホテルである「日光金谷ホテル」と「中禅寺金谷ホテル」で行われる。朝食と夕食でムスリム向けメニューが提供されるが、5日前までに予約した宿泊者が対象となる。なお、このメニューは、ノンポーク・ノンアルコール・ハラールミート・ハラール対応調味料を使用したメニューであり、ハラール認証を受けたメニューではない。

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