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イスラム教シーア派の宗教行事「アーシューラー」が9月30日から10月1日頃まで実施される事に伴い、この期間中はモスクなどの宗教関連施設に訪問する場合にはテロ等に注意するよう、外務省等は注意喚起している。
イスラム教は主にスンナ派とシーア派に分かれており、スンナ派ではこの「アーシューラー」はラマダンのような必須の義務の宗教行事としておらず信徒が自発的に実施するという形にしているが、シーア派では「アーシューラー」を重要視しており必須の宗教行事となっている。そのため、欧米各国やスンニー派アラブ諸国等のシーア派イスラム教徒が多数居住する地域では「アーシューラー」が大々的に実施されている。
現時点では、この「アーシューラー」の実施に際してテロを実行するような声明は発表されていないが、過去にはこの行事の際に複数のテロが発生している。そのため日本の外務省は、この期間中に海外に渡航する人達に対して従来以上にテロに警戒するように呼び掛けている。
特にテロの標的となりやすい施設(モスク等宗教関連施設・政府関係施設・欧米関連施設・観光施設・ショッピングモール等)に訪問する際には、周囲の状況に注意を払ったうえで不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるように呼び掛けている。また、「アーシューラー」に関わる宗教行事には、不用意に近づかないようにも呼掛けている。