今やるべき課題: 6年目のRSAカンファレンス2018 APJが閉幕、アジアにおけるデジタルの現在と未来の安全確保の重要性を浮き彫り

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年次地域カンファレンスに今年度も多くの初参加者を獲得、国際代表団がより充実し、トップの専門家がサイバーセキュリティーの重大問題について討論

シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 情報セキュリティーに関する世界有数のカンファレンスおよび展示会であるRSAカンファレンスのシンガポールにおける第6回年次地域イベントが、2018年7月27日(金)に閉幕しました。今年度は、オーストラリア、インドネシア、インド、日本、韓国からの登録者・参加者が増え、よりいっそう国際色豊かな顔ぶれが揃い、当地域にとって本イベントの重要性と適合性を強めるものとなりました。


カンファレンス参加者は会期中、基調講演やピアツーピアセッション、トラックセッション、セミナーに参加し、展示フロアを回覧しました。これらイベントのテーマは、データガバナンスとプライバシー、基幹国家インフラ、人工知能、ブロックチェーンなどに及びます。

RSAカンファレンスのディレクター兼ゼネラルマネジャーのリンダ・グレイ・マーティンは、次のように述べています。「RSAカンファレンス2018 APJによりいっそう国際的な関心が集まり参加者の顔ぶれも国際色豊かなものになったことは、世界のサイバーセキュリティーの点で勝ち取るべき主戦場としてアジアに注目が集まっていることの表れです。この場で今週、掘り下げた知見や展望を披露してくれた業界の専門家たちが口々にしたのは、デジタルが国境を越えるということです。サイバーにはリスクもありますが、メリットもあります。すべての人がメリットを享受できるよう、より安全なデジタル世界を構築しようと懸命に努力するという、真に今やるべき課題なのです。」

RSAカンファレンス2018 APJでの専門家の提言:サイバー脅威によってデジタルの大望がくじかれてはならない

シンガポール政府サイバーセキュリティー庁(CSA)のン・フー・ミン副長官(運営)は、開幕基調講演において、ネットワーク接続の広範な浸透とスマートシティーの取り組みによってより良い市民生活が約束される今、データガバナンスと、今日のデジタル経済の活力源たるデータが重要になることを改めて主張し、「効率・利便性の追求が、データ保護・サイバーセキュリティーを犠牲にしてなされることがあってはなりません。その2つはトレードオフの関係にあるべきではないのです。その両方をまったく同じ程度に実現すべく尽力する必要があります」と語りました。さらに同氏は、業界の自主規制に任せる方法ではうまくいかないことが多く、協力してサイバースペースにおける信頼を醸成していく責任が業界と政府にあると述べました。その点において業界は「サイバーセキュリティーの企業責任」を実践していかなければなりません。

RSAのロヒト・ガイ社長も、自身の開幕基調講演で、今日のサイバーセキュリティーの明るい兆しというテーマを詳しく説明し、同意しました。聴衆に感銘を与えながら、次のように述べました。「リスクは敵ではありません。リスクが多すぎることが敵です。ですが非常に重要なのは、リスクが少なすぎることも敵であることです。無謀と安心の間に、リスクの『ゴルディロックスゾーン』、つまり多すぎもせず、少なすぎもしない、ちょうどいいリスクゾーンがあるのです。私たちは、いつの日か完全に脆弱性をなくすのではなく、毎日少しずつ安全性を高めていくことに集中することで、組織がデジタルリスクを管理することができるよう支援しています。」

カンファレンスの閉幕を飾ったのは、毎年恒例の定番注目イベントであるヒュー・トンプソン・ショーで、今回はヒュー・トンプソン・ショー:APJスタイルの人工知能と題し、人型ソーシャルロボットのソフィアを特別ゲストに迎えて行われました。

人工知能は希望をもたらすのか、災厄をもたらすのか、という問題について、ソフィアは次のように答えました。「人工知能はモノではありません。全領域の科学です。科学の全領域を人々の集団1つだけに囲い込むべきではないのと同じで、人工知能に私たちの価値観を教える活動に人類全体が参加できるようにする方法を見つけるべきです。人間をロボットに置き換えることはできません。人間とロボットは、互いに入れ替え可能なものではなく、互いに補い合うべき存在なのです。」

カンファレンスのその他のハイライト:

  • 基調講演者・パネリストは計18人、60件のセッションに76人以上が登壇、92社が展示フロアに出展、APJで初めてマイクロソフトとテルストラがダイヤモンド・スポンサーとして出展
  • 地域カンファレンスで初めてブロックチェーンに関するセミナーを開催、また米国電気電子技術者協会(IEEE)、DevOpsグローバル・サイバー・アライアンス(GCA)とのプログラムを実施
  • 初のRSAカンファレンス・ウィメンズ・ネットワーキング・レセプションを開催し、オーストラリア政府福祉省のナレル・ディバイン最高情報セキュリティー責任者(CISO)が皮切りで発言
  • 各種の関連業界カンファレンストラック:ポリシー・政府・規制、世界規模での展望、脅威・分析・脅威アクター、セキュリティー戦略とデータセキュリティー、電子詐欺と法執行、クラウド/モバイル/IoTセキュリティー

今回もカンファレンスの参加者と出展者に格別の経験を提供

グレイ・マーティンは、次のように述べています。「アジアのサイバーセキュリティーを強化し、より安全なサイバー世界を構築するためのプラットフォームであるRSAカンファレンス2018 APJでは、この会期中、当地域の業界エリートたちを招集することに成功し、知識の共有、コラボレーション、革新的なアイデアの交換を行いました。私たちが今年度のプログラムを拡充し、特に関連性の高い課題に光を当て、これほど特別なイベントにする上で協力してくださった皆様に感謝します。今年の議論をさらに深めていくとともに、2019年7月に再びシンガポールで開催することに大いに期待しています。」

IBMセキュリティーの戦略・設計担当バイスプレジデントを務めるケビン・スカピネッツ氏は、次のように述べています。「RSAカンファレンス2018 APJは今回も、特に参加者、内容、人脈作りの場としての質の高さという点で格別の経験となりました。当社ブースへの来訪者との間で交わした幾つものレベルの高い意見交換は、明日の脅威に先手を打つためのインテリジェンスとインタラクションをスーパーチャージするために今日私たちが挑戦すべき大きな賭け、という当社の基調講演でのメッセージがよく理解され、好感を持って受け止められていることを裏付けるものでした。この地域イベントは、私たちが結束し、当社のアジアの顧客およびパートナーに強力な実現因子を提供するための完璧な環境でありプラットフォームであり続けています。来年度も引き続き参加して、また水準が引き上げられることを期待しています。」

RSAカンファレンス2019アジア太平洋&日本は、2019年7月16日から18日までシンガポールで開催します。その前にRSACアンプラグド・アブダビが2018年11月14に組まれています。RSAカンファレンス2019は2019年3月4日から8日までサンフランシスコで開催します。

RSAカンファレンスに関するオンライン情報:

RSAカンファレンスについて

セキュリティーがテーマの世界的な一流イベントのRSAカンファレンスは、世界のリーダーが集まり、前進し、新たなリーダーが登場する場となっています。RSAカンファレンスは、米国、EMEA地域、アジア太平洋地域のいずれのイベントも、セキュリティー業界が参集して現在および未来の課題について話し合う場です。来場者は、個人と企業が成功・成長し、ベストを尽くす上で役立つ人々、コンテンツ、アイデアと出会うことができます。最新技術と実践的な教育機会の究極のマーケットプレイスであり、業界のプロフェッショナルが自社のセキュリティーを向上させる方法を発見できるように支援しつつ、現代のセキュリティー分野で最も進取果敢な影響力のある、示唆に富んだ思想家やリーダーを紹介しています。イベントに関する情報、オンラインプログラム、情報セキュリティー業界に関する最新のニュースについては、www.rsaconference.comをご覧ください。

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