茂木外務大臣は、6月25日から日本人駐在員及び出張者約440名がベトナムに渡航する予定であることを明らかにした。
茂木外務大臣は23日の記者会見の冒頭で「前回の記者会見で日本とベトナムとの間の往来に関する制限を、部分的・段階的に緩和していくことで合意した旨発表いたしました。その後、ベトナム当局との間では、具体的な措置、手続について調整を進めているところであります。そのような中、明後日から6月25日・26日・27日の3日間に、在ベトナムの日本商工会議所のアレンジによりまして、日本からベトナム行きの臨時便が運航されることになりました。これによりまして、日本人駐在員及び出張者約440名がベトナムに渡航する予定です。これは、両国間で往来に関する制限を、部分的・段階的に緩和していくことで合意した後、初めての日本からの渡航ということになります」との旨を述べた。
今回の渡航に関しては、ベトナム入国時にはベトナム側が指定をする新型コロナ防止対策手続に従って入国をすることになる。また、今回の渡航者のうちで比較的短期間で日本に帰国する出張者が日本に帰国する際には、先週18日のNSC・コロナ本部での決定を踏まえた入国時の試行措置、具体的には追加的な防疫措置を条件に14日間の自宅等待機期間中も限定的なビジネス活動が可能になる措置が適用される見込みである。
茂木外務大臣の説明が終わったのちに記者から「ベトナムとの出入国制限の段階的緩和について伺います。ベトナム側が指定する防止対策手続とおっしゃったと思うんですけども、いわゆる日本人ビジネス関係者には出入国時のPCR検査の陰性証明とか、現地滞在中の活動計画の提出など、こういったものが適用されるという理解でよろしいんでしょうか」との旨の質問が行われた。
この質問に対して茂木外務大臣は「今、相互の往来を再開する試行措置の在り方については、最終的な調整を行っているわけでありまして、当然、ベトナムに入国するとなりましたら、ベトナム側が指定する措置というものが必要になる、この詰めを、今、行っているところであります」との旨の回答を行った。