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林芳正外務大臣はシンガポールに訪問し、リー・シェンロン・シンガポール共和国首相への表敬、ビビアン・バラクリシュナン・シンガポール共和国外務大臣との間でワーキング・ランチを10月8日に実施した。
リー・シェンロン・シンガポール首相への表敬では、林大臣からは、今回の日本の水際措置の緩和について紹介し、リー首相からはシンガポール人は日本訪問を楽しみにしており大歓迎する旨が述べられた。両者は、来年の日ASEAN友好協力50周年を見据え、人的交流を含め両国で協力していくことを確認し、ミャンマー情勢、CPTPPのハイスタンダードの維持、軍縮・不拡散、安保理改革を含む国連の機能強化といった諸課題についても両国の連携を強化していくことを確認した。
日・シンガポール外相ワーキング・ランチでは、両大臣は、地域の安全保障環境が一層厳しさを増していることを踏まえ、防衛装備品・技術移転協定の早期締結を含む安全保障協力を強化していくことを確認した。林大臣は、経済安全保障に関し、地域のサプライチェーンの強靱化に向けて、日本・シンガポール・パートナーシップ・プログラム(JSPP21)を通じた第三国研修の実施が予定されていることを歓迎する旨を述べ、日本の水際対策の更なる緩和について説明した。両大臣は、人的交流を通じた二国間の相互理解を更に深めていくことを確認し、ロシアによるウクライナ侵略、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、東シナ海・南シナ海情勢、CPTPPのハイスタンダードの維持といった地域及び国際社会における諸課題についても、意見交換を実施した。