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京都府京都市に本社を置き分析機器・計測機器・医用機器・航空機器・産業機器などの製造をてがける島津製作所は、シンガポール国立大学(NUS)と締結した包括共同研究契約の一環として、環境センサ技術の実用化に向けた共同研究開発を開始する事を発表した。
島津製作所とシンガポール国立大学は、今年の7月にシンガポール国立大学が有する先進的な基礎研究技術や発明力に島津製作所のエンジニアリング設計技術やアプリケーション開発力を組み合わせることで、技術シーズを実用化することを目的とした本包括的共同研究契約を締結していた。
この共同研究開発の1つとして、島津製作所のシンガポール子会社「SHIMADZU (ASIA PACIFIC) PTE LTD.」は、河川や湖など淡水中のリンや窒素をppbレベルで検出するための環境センサ技術の開発にNUS環境研究所と共同で取り組んでいく。2019年6月30日までの研究期間で、両者合計約150万シンガポールドルの投資が計画されている。
今回の共同研究開発の開始に伴い島津製作所の常務執行役員・分析計測事業部・事業部長は「島津製作所は、産学連携を推進しています。核となる外部の要素技術に合わせ、早い段階から製品化のための周辺設計や用途開拓を進めることで、様々な社会課題の解決に貢献する製品の創出を目指していきます。」との旨のコメントを発表している。