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海上保安庁は、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンなどの海上保安機関との連携強化などを図ることを目的として、JICA課題別研修「海上犯罪取締りコース」を6月24日から8月2日にかけて実施したことを発表した。
この研修は、海外の海上保安機関の海上犯罪取締りに携わる人材の能力向上を目的として、独立行政法人国際協力機構(JICA)技術協力事業の枠組みの下で各国職員を日本に招聘して実施するものとなる。
参加した国・研修員は、ASEAN地域からは、インドネシア3名、マレーシア2名、ベトナム1名、フィリピン1名となり、それ以外の地域からはモルディブ2名、東ティモール1名、バングラデシュ1名、エジプト1名、ジブチ1名、モザンビーク1名、イエメン1名、ミクロネシア1名、サモア1名、ソロモン1名、マダガスカル1名、トンガ1名、キリバス1名となる。
実施した項目は、『当庁職員や外部有識者による海賊、密輸・密航等の国際犯罪の取締り、MDA(海洋状況把握)、国際法等に関する講義』『制圧訓練、工場排水等鑑識機材を活用した実習』『海上保安大学校や巡視船等の当庁関連施設の視察』となる。
研修を実施した結果、海上犯罪取締りに関する専門分野の講義や海上保安庁関連施設の視察、専門的知見を有する海上保安官の指導による実地訓練を通じ、研修員へ海上法執行に必要な知識・技術を付与することができた。