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マレーシアのボルネオ島の東部にある標高4095メートルのキナバル山で、5日に地震によるがけ崩れが発生したため、これまでに死亡者16名、行方不明者2名が発生したことを地元警察は発表した。日本人男性1名もこのがけ崩れに巻き込まれたとみられており、DNA鑑定などで身元を確認している状況である。
地元警察の発表によると、キナバル山の近くで5日午前7時頃にマグニチュード6.0の地震が発生し、この影響によりがけ崩れが発生し、落石などにより死亡者が発生している。死亡が確認されたのは、現地のマレーシア人の6名に加えて、シンガポール人7名、中国人1人、フィリピン人1人である。シンガポールの犠牲者の家族は既に現地に訪れており、遺体と対面している。マレーシアのナジブ首相は、今回の地震の被害者達への救済処置を国家災害管理委員会などの政府が主体となり、早急に行うことを指示しており、今後も警戒態勢を続けていく方針である。
キナバル山では、世界一過酷な山岳マラソンとして「キナバル国際クライマソン(Mt. Kinabalu International Climbathon)」などのイベントが開催されている。今回の地震を受けて、これらのイベントの開催にも影響が出る見込みである。