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国際協力機構(JICA)は、ラオスにおける橋梁の維持管理能力強化への協力を行うため、ラオス向け技術協力プロジェクトを実施することを発表した。
近年におけるラオスの実質 GDP 成長率は、ASEAN 諸国と比しても高い成長率で推移しており、経済発展の影響を受けて主たる交通手段である陸上交通は増加しており、これに伴い道路延長も年々伸長している。今後も交通需要のさらなる増加が見込まれているが、ラオスは国土の約 8 割が山岳地帯、かつ 5 か国と国境を接する内陸国であり、地政学的に陸上交通に依存せざるを得ない状況であるため、ASEAN の連結性強化も念頭に置いた陸上交通網の整備・改善が期待されていた。そのためJICAは、橋梁維持管理能力を強化する支援を実施することを決定した。
今回の支援は「橋梁維持管理能力強化プロジェクト」として、36ヵ月にわたって実施される予定である。対象となる地域は、ビエンチャン県、サバナケット県、チャンパサック県となる。具体的に実施する予定の事業は、専門家派遣や研修、機材供与を通して、関係機関の橋梁点検・診断、補修、橋梁維持管理システムを用いた維持管理計画の策定に関する協力を行い、関係機関の能力強化を図る。またラオス・日本双方の大学、企業との産学官連携によりラオスの技術課題解決、持続的な人材育成を図るほか、日本の企業、大学のイノベーション推進と海外事業展開の促進を目指していく。