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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、カンボジアの地方部の中小零細事業者の金融アクセスを改善するため、カンボジアの預金取扱マイクロファイナンス機関との間で、海外投融資による地方部の中小零細事業者向け貸付資金として、5,000万ドルの融資契約に調印したことを発表した。
カンボジアは、貧困ライン以下人口の9割が地方部に所在しており、一層の貧困削減のためには国民の多くの雇用を占める中小零細事業の成長とそれを通じた雇用創出が重要とされている。しかしながら、中小零細事業の多くはいまだ金融アクセスが限定的で資金ギャップは大きく、中小零細事業の成長の足かせになっており、女性のエンパワーメントの観点からも中小零細事業の成長は重要となっていた。そのためJICAは、この分野に対しての支援を実施することを決定した。
JICAが実施する支援は、カンボジアの預金取扱マイクロファイナンス機関Hattha Kaksekar Limited(HKL)との間で、海外投融資による地方部の中小零細事業者向け貸付資金として5,000万ドルの融資契約により実施される。JICAは、この融資を通じてHKLによる地方部の中小零細事業者向け貸付拡大を支援し、カンボジアの貧困削減・地域格差是正並びに持続的な経済成長に貢献する。なお、HKLは三菱UFJ銀行の連結子会社であるタイのアユタヤ銀行の100%子会社である。