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日本政府は、東ティモール民主共和国における医療サービスの水準の向上を図るため、供与額が30.93億円となる無償資金協力を実施することを決定した。
日本の外務省の見解によると、東ティモールは、21世紀最初の独立国家として、2002年に独立を達成し、紛争からの復興及び平和の定着に向けて努力を進めてきたが、独立から22年を経た現在、同国における保健指標は、全般的に改善されてきたものの、近年では非感染性疾患による死亡が増加しており、感染性疾患による死亡も依然として多いのが実情であるとしている。また、妊産婦死亡の多くは、健診や出産の際に適切な処置が行われていれば防げるものとなっており、未だ改善の余地は大きい状況であるとしている。
そのため、日本政府は供与額が30.93億円となる無償資金協力「ギド・ヴァラダレス国立病院整備計画」を実施することを決定した。この支援は、東ティモール唯一の三次医療施設であるギド・ヴァラダレス国立病院において、手術部門・周産期部門等の医療施設と関連医療機材の整備を行うことにより、医療サービスの水準の向上を図るものとなる。