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小池百合子知事の東京都は、多摩動物公園が、遺伝的多様性を維持するために、ニホンコウノトリの有精卵を韓国から導入することを明らかにした。
今回の韓国から導入が行われる経緯は、多摩動物公園が、韓国教員大学コウノトリ生態研究院との間で2020年2月20日に「ナベコウおよびコウノトリの保全に関する了解覚書」を締結しており、ナベコウとニホンコウノトリの保全に向けて情報交換や技術協力を進めていた。
今回は、その取組の一環として、ニホンウノトリの有精卵を導入することとなった。導入するニホンコウノトリの有精卵は、韓国教員大学コウノトリ生態研究院で飼育する6ペアが産卵したうちの、最大4個となる。有精卵は導入後、多摩動物公園の仮親の下で育てられ、成育後は新たな血統として、今後国内の飼育下繁殖に供することとなる。
これにより、日本国内に新たなニホンコウノトリの血統が導入されることになる。なお、国境を越えるニホンコウノトリの有精卵移動は、1999年と2001年に多摩動物公園から韓国の韓国教員大学コウノトリ生態研究院へ搬出したことがあるが、日本国内への導入は初めてとなる。