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野村農林水産大臣は、日本国内で卵が不足するとともに価格が上昇していることに関して、卵の価格がすぐに元に戻ることはなく、今後もブラジルからの輸入が行われる見込みである旨を明らかにした。
4月28日に実施された野村農林水産大臣記者会見の際に、記者から「卵の価格が、前の月よりもまた上がりまして1993年の公表以来、3か月連続で高値を更新しております。前の月よりも上がり幅は若干緩やかになっておりますが、引き続き高い状況が続いております。農林水産省として対応していくことについてお願いします」との旨の質問が行われた。
この質問に対して、野村大臣は「卵の値段は、前から見れば高い水準だと思いますが、『卵というのは(元々が)安かったんだよね』という消費者の声も一部にはあるところです。半年すれば雛が卵を産み出し始めますから、徐々に回復基調にはあると思いますが、一挙に価格が戻るということにはなりません」との旨を述べた。
その後に大臣は、「ブラジルからの卵が輸入で来ました。今後もブラジルからの輸入があるのではないかと思います。生鮮品としては、スーパーなどでは、何日も卵を手に入れられないということにはなっていないと思うのですが、ただ加工用のものが不足していることは事実ですから、外食産業なり、食品メーカーの方が大変お困りのことは我々も重々承知しています。今、ブラジルからの輸入卵も入って来たということで、少しずつ、供給不足は緩和されるのではないかと思っています。今のところはブラジル産の殻付き卵や、液卵の輸入でリカバリーしたりしていますので、完全に供給がストップということにはなってこないと思っています」との旨を述べた。