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日本の外務省が実施した令和3年度海外対日世論調査によると、ASEAN諸国が重要な国と認識している国は、日本よりも中国となっている国が増加していることが明らかになった。
今回実施された調査は、Ipsos社(香港)への委託により行われ、令和4年1月に18歳から59歳までの2,700名を対象にインターネット及び一部訪問面接を併用した調査方法により行われた。
『あなたの国にとって、現在重要なパートナーは次の国・機関のうちどの国・機関ですか』との質問に対して、中国と答えたのは、ブルネイ69%、カンボジア77%、インドネシア54%、ラオス39%、マレーシア63%、フィリピン33%、シンガポール65%、タイ59%、ベトナム49%となった。日本と答えたのは、ブルネイ59%、カンボジア64%、インドネシア59%、ラオス17%、マレーシア42%、フィリピン52%、シンガポール39%、タイ45%、ベトナム70%となった。日本よりも中国の方が重要としたのはブルネイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、シンガポール、タイの6カ国となった。中国よりも日本の方が重要としたのはインドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国のみとなった。
なお、前回の調査では、同様の質問に対しては、中国よりも日本の方が重要としたのはブルネイ、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、ベトナムと5か国であったため、今回の調査では日本の方を重要としている国が減少していることが明らかになった。