日本はネパールの上水道改善計画を支援、25億円の無償資金協力

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日本政府はネパールのビラトナガルにおける上水道改善計画を支援するため、総額25億4,100万円を供与限度額とする無償資金協力を実施する。

ネパールの南東部に位置する第1州の州都であるビラトナガル市は人口約30万人を抱え、カトマンズ、ポカラに次ぐ第三の規模の都市である。ビラトナガル市はインドとの国境付近に位置し、インドのコルカタ港ともつながるネパール唯一の貨物駅が建設中であり、当国の物流拠点として今後さらなる発展が見込まれており、市の人口は直近8年間で約1.5倍と急激に増加している。

そのため、ビラトナガル市では人口増加や経済成長などを背景に水需要が増加しているものの、各戸給水普及率は 2019 年時点で約 30%に留まる。また、水道へのアクセスのない多くの市民は浅井戸を利用しているが、浅井戸の水からは鉄・マンガンに加えて大腸菌が検出されており、安全な水へのアクセスに課題を抱えていた。上水道施設の水源は全て深井戸であるが、水量・水質ともに課題を抱えており、既存配水管路の破損や継ぎ手のゆるみ、間欠給水による一時的な水圧低下などにより、水道管内への汚水の流入なども発生しており、実際、腸チフスなどの水因性疾患の症例も確認されていた

そのため、日本政府は「ビラトナガルにおける上水道改善計画」として支援を実施することを決定した。この支援では、ビラトナガル市において、上水道施設の更新及び拡張を行うものとなり、同市における水質改善及び安定した給水の実現を図り、もって同市の公衆衛生の向上と生活環境改善に寄与することが期待される。

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