愛知県は、県内企業と習近平氏を輩出した中国の清華大学の関連組織との協業などを支援する取り組みを実施した結果、中国企業と大学教授が技術提携の検討、中国企業からの投資の検討などが行われているとの成果を発表した。
愛知県は、2018年10月に「Aichi-Startup戦略」を策定し、この戦略に基づき、スタートアップ・エコシステムの形成・充実に努めている。この取組の一環として、中国の国家主席である習近平氏を輩出した清華大学及び上海交通大学と、2019年に包括交流に関する覚書を締結するなど連携体制を構築し、愛知県のスタートアップ・エコシステムのグローバル連携を促進するための取組を実施していた。
2020年度は、清華大学の関連組織で5,000以上のスタートアップ支援実績があるTUSホールディングスと連携し、「Aichi-China Innovation Program」として「中国市場理解連続セミナー」や県内スタートアップの中国へのビジネス展開を支援する「県内スタートアップ支援プログラム」、中国スタートアップと県内企業の協業を目的とした「マッチングプログラム」を実施していた。
今回は、今までに実施した事業の成果が発表された。
具体的な成果事例としては、『中国市場理解連続セミナー』を開催したことによる「参加者が、中国市場展開に必要な中国ビジネス環境・知財等に係る知見を習得」「当セミナーで中国市場について理解を高めたスタートアップ2社が、県内スタートアップ支援プログラムへの参加を決定」をあげている
『県内スタートアップ支援プログラム』を開催したことによる「参加スタートアップの IT プラットフォームについて、中国の貿易関連企業が具体的な導入検討を実施。コロナ禍の状況の改善を待って相談実施予定」「参加スタートアップと個別面談した LED 開発関連の中国企業及び大学教授が技術提携の可能性について中長期的な検討を開始」「参加スタートアップと意見交換した中国投資会社が、投資の可能性について中長期的に検討するとともに、同投資会社の出資企業との協業可能性について探索」をあげている。
『マッチングプログラム』を開催したことによる「環境分野の中国スタートアップと同分野の日本企業が、中国における具体的な協業可能性を検討」をあげている。