日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、東ティモールにおいて今までに実施してきた約20年にわたる支援の取り組みをあらためて発表した。
JICAの発表によると、JICAは東ティモールの独立前の2000年4月から国づくり支援に取り組んでおり、それから20年、東ティモールは国の基盤をつくる復興期から経済成長と日々の生活安定を全国民に行き渡らせる発展期に入りつつあるとしている。今までの幅広い分野の支援のなかでも重視してきたのが、国づくりを担う人材の育成であるとしており、高等教育の充実を図るための東ティモール国立大学(UNTL)工学部での教員育成や、港湾分野の人材育成を紹介している。
教員育成に関しては、東ティモール国立大学(UNTL)工学部における支援を紹介している。UNTL工学部で、2003年から専門家として電気・電子工学分野の指導に携わる岐阜大学名誉教授は、時間をきっちり守ることを『Shinkansen Time』名付け、この言葉はその後徐々に定着し、工学部の間では重要なキーワードになっているとしている。JICAとしては、2001年にUNTL工学部の施設改修に着手しており、2020年1月には新校舎が完成した。現在も、日本人専門家やインターンの派遣など学生や教官たちへの支援は続いている。
港湾分野の人材に関しては、生活物資の多くを輸入に頼っている島国東ティモールにとって港湾整備は国の重要課題であるため、JICAは港湾施設の整備と同時に関連する人材の育成にも注力していた。JICAの支援で竣工した首都ディリにある新フェリーターミナルは、2隻が同時接岸でき24時間運航も可能となっている。ディリ港をはじめとする港湾運営を統括管理する港湾公社(APORTIL)の副総裁は、2007年にJICA研修員として来日して約4カ月間、船舶安全の基本を学んでおり、帰国後に港湾整備の統括役に就任した後もJICAのセミナーなどで学びを続けている。
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